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障害児がドラムを習い始めた時、こんな特徴的な能力を見つけ出すことができ、成長できました!

障害児がドラムを習い始めた時、どんな特徴的な能力を見つけ出すことができ、成長できたのか具体的に教えて!

こんな疑問について「聞いてみたいな」と思われた方のために、今回記事を用意しました。

本記事の内容

障害児がドラムを習い始めた時に見つけ出すことができた特徴的な能力とはどういうものか、具体的にまとめてみました。

1目で見る力

2耳で聞く力

3イメージする力

この内容についてお話していきます。

この記事は、3歳の時に広汎性発達障害(ASD、自閉スペクトラム症)と診断された息子を持ち、親としてどう導いたらいいのか、つらい時期を過ごしていた時に、たまたま7歳で習い始めたドラムで大きく成長し、人生に自信をつけさすことができた私たち家族がお答えします。

お読みになって、もしかしたら不快と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際に発達障害者と共に生きる人間について、何かを得るきっかけや少しでも役に立つ情報になれば幸いです。ぜひご一読をお願いします。

また、ここからは息子のことを「ともくん」と呼ばさせていただきます。

目次

目で見る力

ともくんはもともと目が悪い。視力も悪いし、斜視の持ち主でもあり・・・

しかし、物を見る目力というか、目から何かを感じ取ろうとする力は、すごいものを感じます。

それはドラムレッスンでよく現れました。

先生のドラムプレイを見ている姿・・・

一瞬ぼーっとしているように見ていますが、実は目で見て記憶をしています。

先生の手と体の動きを目に焼き付ける感じです。

どんな叩き方、どういう順番で叩くのか、視覚的に取り込んでいきます。

おそらく映像が脳に記憶されていく感じでしょうか。

結果、こんな感じで覚えて叩けました。

目で覚えて叩けたシーン

耳で聞く力

ともくんは目は悪いけど、耳はすごく良い・・・

小さい音でも聞き分ける力はあるし、遠くの音を聞きつける力もあります。

どうしても音に対して敏感的な部分があるので、耳をふさぐシーンは多くなります。

ドラムレッスンでもまさにその状態。大きい音が怖いので、音が出そうだなと感じる時はいつも耳をふさぐのが特徴。しかし耳をおさえながらも、小さい音でそのドラムの音を聞き分けていく。ここを叩くとどんな音が鳴るのか、スネア、タムはこんな音がするんだ、クラッシュシンバルの音は激しいな、などと先生のドラムプレイを耳から理解していきます。

耳の良い子に有効的な教え方のひとつとして、言葉と音で伝える方法があります。

一般的なレッスン方法ですが、例えば下記の動画をみていただくとよく分かります。

言葉と音で伝えるシーン

「ドン、パン、ドドパ、ドン、パン、ドドパン」など、具体的に口に出しながら叩き方を教えると瞬時に覚えます。

特にゆっくりしたテンポで手順を教え、耳でどんな音が鳴っているかイメージさせると効果的なように思います。

毎回レッスンを受けると「ともくんは耳がすごくいい、音で感覚をつかんでいる」と毎回驚かす結果を出し、この後、急速にドラムの技術を習得することとなります。

結果、一瞬でこんな感じで覚えることができました。

瞬時に覚えて叩けたシーン

言葉と音で伝える方法は、とても効果的ですね。

イメージする力

ある時先生に

この記憶力は何でしょうか?

と聞いた時に、驚く答えが返ってきました。

先生
先生

ともくんの頭の中には、おそらくドラムセットの映像があって、それを目と耳で認識しているのでは

正直びっくりしました。なるほど頭の中のドラムセットか・・・

障害を持つ子の特殊能力のひとつかもしれません。ともくんはこの記憶力がその特徴的な能力のひとつかと。

またレッスンでは、毎回映像を撮影しています。先生の模範映像やともくんの叩いている映像など常に記録を残しています。そして、次のレッスンまでに何回も一緒に見るようにします。すると、ほぼ覚えてしまい、できあがった状態になり、先生を驚かす結果となります。映像を見てイメージする力も驚くべきものを感じます。

これらの力を生かし、この後、ますます急速に成長を遂げていきます。

この成長模様は、次回以降のブログでご紹介したいと思いますが、ちょっただけ急成長した様子を動画でお見せします。

急成長した様子

みなさん、自信満々に叩いてる様子が感じ取れましたでしょうか。

⇒関連記事 障害児が曲に合わせてドラムを叩けるようになった!その過程とは?

最後にお伝えしたい事

発達障害を持った子供には、他にはない突出した能力があるとよく耳にします。
ともくんはコミュニケーションはうまく取れないのですが、今回お話したように記憶力(特に視覚的な記憶力)が強くて、一度行ったことのある場所や景色、見たことのある本やテレビ番組なども正確に覚えていたりします。
単に記憶力が優れているだけではなく、細かい部分まで良く覚えています。ドラムはまさにその細かい部分まで覚える記憶力が必要な典型的なもので、「この曲をこの手順で叩ていく」と正確に記憶しなくてはいけません。これは普通の大人でも大変なことです。通常は3ヶ月や半年かかるというものを瞬時にできたこともたくさんありました。まさに才能のひとつかと思います。

こんな能力を持っているのは、決してともくんだけに限ったことではありません。多くの子供には、それぞれ個性があって、その子しかない魅力的なものが必ずあると思います。そういった子供の個性や魅力を出せるように発達支援している場のひとつが、ともくんみゅーじっくすたじおです。ぜひ良かったら一度チェックしてみて下さい。

おすすめ記事【発達障害・自閉症の子の習い事】安心して通える東京板橋区のドラム教室「ともくんみゅーじっくすたじお」

一方で、「言葉の遅れ」、「言われたことが理解できない」、「自分の思い通りにいかないと感情が大崩れする」、「じっとしていることが出来ない(多動性)」などの特徴も持っていて、コントロールしていくことがとても難しいのも現状ではあります。

発達障害を持つ子供でもドラムレッスンはちゃんと受けれたの?

今後、この辺りのことも別の記事でもお伝えしていこうと思います。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

2022年5月に「発達障害・自閉症の子供たちを応援する活動がしたい」との思いからドラム教室を立ち上げたオーナーです。自閉症ドラマーとして活動している息子と都内に家族3人で暮らしています。私が目指すのは、ドラムを通して子供たちが自分に自信を持てるようになったり、新しい一歩を踏み出すことの後押しをすること。息子がドラムで大きく成長できたように、たくさんの子供たちの成長をサポートし、喜びが分かち合える教室にすることが目標です。

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